古書の大海原へ、多様なジャンルの古書店「大雲堂書店」を巡る。

古書を巡る

こんにちは。Tamooo(@tamoookakukaku)です。

無謀にも、あるジャンルについて深く掘り下げて知りたいと思ったり、きっとこれが探し続けてきた専門分野だと思い込み、勘違いし、それについて調べてみようだなんて試みることがあります。

読者の皆様はこの分野、このことについては異常なまでに興味があり、熱中できたり、時間を忘れて気づいたら朝だったなんてことはありますか?一つを極めるために、時間や労力をかけて、力を注いでいることはありますでしょうか?

保吉
保吉

わからんでもない。私は近代文学の研究に没頭しておる。

僕はといえば、恥ずかしながら、結構興味がまばらで本や絵こそ好きではありますが、専門性と呼べるようなことはなく、、、興味を持っても途中で飽きてしまったり、わかったつもりでもそれは氷山の一角であることがほとんどで、到底全てを理解し得るなんてことは、まずもってできないだろうというのが、悲しいかな今自分の現実です。つまり専門性というものに大変な憧れを持っていたりします。

ともすれば、そのそも人間には、全てを知ることなどできないであろうという神様からの啓示というか、神様の指先の上で細かく微動して、むしろあらゆることが同時並行で動き、渦巻き、取り巻いているこの世界のありようを受け入れ、それでもせめてその小さな部屋で直向きに本の世界を少しでも垣間見ようとする努力が大切なのではないか、と、ふと。

保吉
保吉

ということのようだが、今回はさまざまなジャンルを取り揃えておられる「大雲堂書店」様へ行ってきたそうな。

店内にて・・・

大運堂書店様は、黄土色のレンガの外壁の建物で、まさに古書店の風味が滲み出てており、神保町の古書店でもよく見かける店頭には本がずらっと並んでいます。左側は主に辞書がたくさん並んでいました。店内にも後ほど写真がありますが、特に辞書がかな豊富に揃っています。

お店の中は、だいたい八段くらいの書棚に本が並んでおり、平積みもなんと天井まであります。通路は、人が2〜3人通れるほどの幅で、古書店は意外と狭いイメージがありますが快適に本を眺め探すことができます。

写真の中央にありますのは「世界の名著」シリーズです(下写真)。しっかりと柱に縛られており、見上げる高さです。知の巨人たちが著した本たちが積まれた高さが、まだ自分には何もできていない未熟さを感じさせ、いつかこういった名著も読破したいと思わされます。

「医学」「数学」の棚。

数学に関するものだけでなく、科学事典や工学、化学に関すること、果ては宇宙まで多種多様な蔵書の数々です。古書店あるあるかもしれませんが、概論や全集、事典がなど網羅的に書かれたものをよく見かけます。

「読物」の棚。

「読物」という棚は珍しいかもしれません。この棚は本当に古今東西、ざっくばらん、千差万別、「なんでも棚」と言ってもよいかもしれません。きっと本たちもまた、ここにくるべくして並んでいるようなそんな気がします。今回はここの本棚から2冊購入いたしました。

まず、一冊目は、岡本一平著、人生漫談です。岡本一平さんは岡本太郎さんの父親です。私は岡本太郎さんの影響を強く受けて、絵を描いたりや哲学本を斜め読みしたりしてましたが、岡本一平さんの影響も間接的に受けることがありました。また、ご職業が漫画家だったということから少し縁を感じています。岡本一平さんの文字が右から読むように印刷されていますね。まさに古書という感じがします。

背表紙もとても年季が経っており、時代を超えて本は残ることの美しさを醸し出しています。

二冊目は、玉川一郎著、勤め人かたぎ百戒です。この本は、人生漫談のすぐそばにあった本です。タイトルに惹かれて購入いたしました。現代にも通じ、共感できるような社会での事柄が、書かれています。意外と、最初に手を取った本の数冊隣の本こそが、自分が今必要な本だったりすることもしばしば。そういう本の探し方は大雲堂書店さまでこそ、できる本の選び方なのではと思ったり。

「辞書」の棚。

大運堂書店様は辞書が本当に豊富に揃っています。映画や2024年2年からスタートするドラマ「船を編む」で辞書に興味を持ちましたが、普通の本屋さんではまず見られない辞書がありました。

今回、購入したのは「大金言」という大変分厚い本です。辞書ではないのですが、中には365日の日付毎に、金言が数ページずつ書かれています。毎朝、その日の大金言を味わい読むのが日課です。

地下もあります。

地下にもさまざまなジャンルの本があります。社会、歴史、考古、哲学…本好きにはたまらない、一日中いられそうな大雲堂書店様でした。

まとめ。「大雲堂書店」で。

さて、いかがだったでしょうか。もし、今興味を持てるものがなかったり、何を読んでみたらいいのかわからないなどありましたら、あえて、山のようなジャンルの世界に身を乗り出して、あっとピンときたものに手を伸ばして世界の広さを味合うのもまた古書、本を読む楽しさかもしれませんね。

神保町「大雲堂書店」の書店情報。

店名大雲堂書店
ジャンル文学、芸術、辞書、哲学、社会、全集、数学など
住所千代田区神田神保町1-9
営業時間営業時間:10:30~18:30
休日:日、祝
URLhttp://xn--torv9omnay46aba7432c3og61s.jp/

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