美しい外観と内観を有する「一誠堂書店」で現実から文藝世界へと脱却する。

古書を巡る

こんにちは。Tamooo(@tamoookakukaku)です。お久しぶりの投稿です。
先日、「一誠堂書店」様を巡ってきましたのでご紹介いたします。

神保町の建物たちの景観は、ビジネス街に立ち並ぶコンクリートのビルディングとは少し違う雰囲気を感じ、建物の集合という点では同じで、店と店の間に境はありますが、街全体として一体となり「本の街」を形作っている気がしています。

ジブリ映画「魔女の宅急便」で魔女のキキの有名なセリフで、「私、この街が好きです」という言葉がありますが、まさに、「この街」という全体感を覚えるのです。それは、この街が「本」という一点に商売を出しているからでしょうか。あるいは、一店舗、一店舗の趣、愛嬌、歴史、風合い、懐かしさが滲み出ているからでしょうか。ともかく、古書店を巡る一客としては、ある一地点だけを行くのではなく、一つ一つを巡りたい気持ちがあります。

まず「店書堂誠ー」と、いう右読みの看板に歴史を感じます。右読みだったのは、どうやら江戸末期、明治あたりまでだそうですが、一誠堂書店様のこの景観は、大変古くからあるものだと想像します。ホームページを拝見してみますと、創業は明治36年。今でもその蔵書があるのかしらと思うととてもわくわくします。

看板から上は緑色の窓枠が伸びており、シックな存在感があります。

入り口は二つあり、緑いのステンドグラスの欄間がとても綺麗でした。

ステンドグラスは店内からはこんな感じに光が差し込んでいます。

神保町の書店さんは専門書が多く、お店に入る前にどんな書籍を扱っているかを看板でチェックすることができるため、探している本を見つけやすくなります。一誠書店様は、全集・学術書・美術書・古典籍・浮世絵・絵巻物・洋書などです。

店内にて・・・

店内に入ると古書が下から上にズラーっと本が並んでいまました。こちらは、入って左側の書棚です。

こちらは入って右側の書棚です。どんな本があるかというと・・・棚の上の方にジャンルの分類見出しカードがあります。史学であったり、上代・中世史であったり。上代は日本史でいう飛鳥・奈良時代です。あまり聞きなれない言葉です。歴史の勉強にもなります。ちなみに中世は鎌倉・室町時代です。

美術・工藝の本の書棚です。

映画の書棚です。

シャーロックホームズ全集や落語など様々な書籍があります。

面白いなと思ったのは小さくて可愛らしい豆本があったことです。

2階もあります。階段が洋館を感じさせます。

2階は洋書・美術書・和本です。

今回は中原中也さんの文芸読本を購入させていただきました。前回文房堂さんで開催された版画展を観てそこから関心を持ちました。よければそちらもご覧ください(https://tamooo.com/2024/03/10/bunbodo_nakaharaten_kohen/

いかがだったでしょうか。

ぜひ文学や歴史や美術、映画など様々な文藝に関心のある方は行ってみてくださいね。

神保町「一誠堂書店」の書店情報。

店名一誠堂書店
ジャンル文学、芸術、美術、歴史、辞書、哲学、社会、洋書、映画、演劇など
住所千代田区神田神保町1-7
営業時間営業時間:10:00~18:30
休日:日
URLhttp://xn--torv9omnay46aba7432c3og61s.jp/

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