文房堂『中原中也・詩の世界』〜版画で中原中也の詩を表現した作品展〜 へ行ってきました。後編。

古書とくつろぐ

こんにちは。Tamooo(@tamoookakukaku)です。文房堂様で開催しているの『中原中也・詩の世界』〜版画で中原中也の詩を表現した作品展〜の展示を見てきました。

ところで、読者の皆様は、文房具を買うときは、amazon、楽天、メルカリ等の通販であったり近くの総合スーパーや文房具店、コンビニや百円ショップなど様々なお店がある中どこで購入されますか。様々な購入方法がある世の中でも、文房堂様では、雑貨や専門文具を豊富に取り揃えていることはさることながら、今回記事にしているように、作品展も同時に開催される稀有な文房具店です。

世の中がますます日進月歩便利になり、ボタン一つでモノが手に入るような時代に入っても、本の街、神保町は今なお、足を運んで書や文具、文化にふれることができるそんな街。

ということで後編です。

やすきち
やすきち

内容もりだくさんですな。今回の展示以外でもかわいい雑貨さんもいっぱいあったから、それも今後紹介してほしいものだ。さ、早速作品展の中に入ってみようではないか。

保吉
保吉

作品展は、なんと地下で開催されているようだ。正面には展示会場の掲示がされていますな。掲示一つとって丁寧で、大きく幅のある黒色の縁にベージュの額。中原中也さんの詩の世界観が伝わってきてよき。わくわく。

階段をおりると投票箱と、原稿用紙。

やすきち
やすきち

階段をおりる感じがまた、その世界に入り没頭してしまうような。いい意味で文房具屋さんということを忘れてしまいそうな。おー、これは、作品展の投票箱!投票箱の形も凝ってる。これはますます作品を鑑賞するのが楽しみになってきますな。

やすきち
やすきち

さ、早く入って作品を鑑賞したい。しかし、本当に丁寧な投票箱だ。おお、150点以上もの作品が展示されているのか。

机には、なんと中原中也復刻版の文房堂製原稿用紙がありました。中原中也さんの当時、手で書かれた文字が印刷されています。今はパソコンがあるから自動変換機能があって語彙は頭の中か辞書を引いてか、文豪と呼ばれる昔の作家さんたちはいったいどれほどの努力と才能があったか計り知れません。道具に頼りたくても、そこにあるのは、ペンと原稿用紙。それでも今なお作品は残り続けていることが、その作品の耐力、強さなのかもしれません。

1作品1作品、150点以上の作品。中原中也さんの詩の世界の見応え。

階段降りて、正面すぐの展示。不思議な世界観です。作品一つ一つ、中原中也さんの詩を豊かに表現されており、どの詩からインスピレーションを受けたか、影響をうけたかが気になりました。

階段降りて、正面すぐの展示です。可愛らしい作品からクラシックな作品まで様々です。

正面左の作品展示です。

保吉
保吉

おおー!作品たちがずらると並んでおられる。一つの枠にだいたい20点、くらいかなぁ。見応えがあります。

たくさんの作品が展示されております。こちらは一番奥の作品です。だいたいハガキサイズくらいの大きさの版画作品です。版画というと、よく学校の授業ではモノクロで刷った記憶がありますが、色を多様に使った表現の作品もたくさんありました。また、詩の世界を表現することは、文字表現だけではなく、絵の表現、絵とことばの版画もあり目に止まりました。枠の使い方も比べてみると色々で面白いです。

ところで、絵を描くときには、絵が先に立ち上がるのか、それとも、先に言葉があって絵が立ち上がるのかということがあります。また、音楽で言えば、詞先か曲先かというのを耳にしたことがあります。今回の作品展の場合、詩の世界の作品展であることから、中原中也さんの詩を受けて版画を制作されたかと思ったのですが、ふと、記事を書いていながら、もしかしたら、言葉ではなく、中原中也という人物そのものを表現した作品もあったかもしれません。

作品展に出品された方が、どういった想いで創作されたかも想像するのも大変楽しいです。もし自分でつくるとしたらどんな作品になるのだろうか。言葉が先かな。

まとめ。ふと、立ち寄ったときにみる作品について。

道を歩いていると、この絵が好きかもと思うことがあります。文房堂さんではポストカードがたくさんあったりして、神保町へ行っては、いつも吸い込まれています。画材もよく購入しており、雑貨類を見るのも楽しく、足が疲れてしまうまでいてしまい、時間を忘れてしまします。カフェもあったりわくわくする文房具屋さんです。そんな文房堂さんに行くこともちょくちょくある中、今回作品展に立ち止まって作品鑑賞するというのは、初めての経験だったかもしれません。モノを買うということは最早、日常に溶け込まれて、当たり前に通過し、目的というか、このために買うということがすでに頭の中にあります。あまつさえ、日々目まぐるしく過ぎる生きる人々はあまたの広告、宣伝、プロモーションにさらされ、生活しています。そんな中、作品展がお店の中にあるということはとても貴重で、創作意欲も湧くように思いました。つまり、作品や文化に寄り添っている優しさを感じたのです。ふと立ち寄った先で、立ち止まって、作品を鑑賞するのはよいです。投票もしました。

展覧会は2024年3月29日(金)まで催されております。

神保町「文房堂」のお店情報。

店名文房堂
ジャンル画材・文具・雑貨類全般
住所東京都千代田区神田神保町1-21-1
営業時間10:00~18:30(年末年始休業)
URLhttps://twitter.com/kenjumichiko1

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